こんにちは、シシ丸です。
2018年のうちに新たにジーンズを履きはじめようと、そこはかとなくぼんやりと思っていたら、あっという間に大晦日。ようやく焦ってジーンズをおろすことを決めました。
A.P.C. PETIT NEW STANDARD
今回おろすことに決めたジーンズは、A.P.C.の「プチニュースタンダード」です。
A.P.C.はフレンチカジュアルなデザイナーズブランド。ぼくがA.P.C.に対して抱くイメージは、「上品で仕立ての良い服」。一見、際立つような特徴がないベーシックな服でも、近くで見たり触ってみたりすると、仕立ての良さがわかるような服が多い。消費されるファストファッションも多いなか、良いものは良いのだと思わせてくれます。そんなA.P.C.がつくるジーンズ、シルエットは主に3ライン。
・ニュースタンダード:ストレート
・プチスタンダード:細身のストレート
・プチニュースタンダード:タイトレッグ
ぼくが購入したのはタイトレッグのプチニュースタンダードです。
今年の夏にA.P.C.店舗で購入しました。サイズはA.P.C.のジーンズは伸びるという事前情報をもとに店員のおにーさんと相談し、ジャスト(多少きつめ)な28インチ。バリバリのリジッドジーンズです。リジッドジーンズ自体10年ぶりくらいですが、ジャストサイズのリジッドジーンズというのは初。もうこの「多少きつい」がほんとにきつい。漂うイケんのかコレ?感。
履き込み方について
ジーンズの履き方というのは、実に多様で頭を悩ませがちですが、リジッドのジーンズは、メーカーによっては注意点や推奨の履き方を挙げている場合があります。ファーストウォッシュしてから履きましょうとか、糊だけ落としましょうとか、乾燥機で縮ませきってから裾上げして履きましょうとか。サイズ選定の難易度も上がりますが、好きな人ならば楽しみのひとつでもある。なかには生地の縮み率がデータ化されていて、リジッド状態で裾上げできちゃうメーカーもあったりします。
ファーストウォッシュを行うことによって、縮みが発生して生地の目が詰まる、表面は毛羽立ち、ねじれやウネリがでて、各部のパッカリングも目立つようになる。ファーストウォッシュによって、ジーンズの表情が決まる部分はあります。書いてて思いましたが、こういった注意事項はヴィンテージレプリカのジーンズが顕著な気がします。
個人的には、レプリカジーンズのリジッド履きはできないものだと思っています。リジッド履きをしてアタリをつけても、ウォッシュ後の縮みやねじれでアタリはズレます。するとなんか残念なジーンズになってしまう。あまり良いことがない。レプリカジーンズを購入したら、儀式的なものとしてソッコーでファーストウォッシュを行い、ワンウォッシュ状態から履き込みをスタートしたほうが、俄然カッコよくなる。そもそもレプリカジーンズのリジッドはデカ過ぎて履けるサイズ感ではない。あくまで個人的な意見ですが。いや、LVC606あたりならイケるかも。
対してA.P.C.はデザイナーズブランドなので、ジーンズに対する考え方というか推奨している履き方は、レプリカジーンズとは逆行していてアタリが定着するまで洗わず履き込みましょうというもの。面倒になってきたので調べてませんが、たしかヌーディージーンズも洗いを推奨していなかった気がする。糊付きのリジッドジーンズといえど、摩擦が多い部分は次第に糊が剥がれ色落ちします。反対に摩擦が少なく糊が残る部分はインディゴも残るから、コントラストがはっきりしたバキバキの色落ちになりますよってことだと思います、ぼくの解釈では。
サイズに関してもレプリカジーンズの場合は縮みを想定したサイズ選びをするorすすめられることが多いですが、A.P.C.の概念はリジッドからジャストで履き、伸ばしながら体に馴染ませていこうといった感じなのかなと思います。
裾上げについて
ユニクロのセルビッジジーンズについての記事で、裾上げのことを書いたときに思いましたが、裾のステッチについてもレプリカ系はチェーンステッチが正義みたいな印象がある。チェーンステッチならではの縮み方やうねり方は魅力的です。いい意味で野暮ったさがカッコいい。よくジーンズを購入して、最初はチェーンステッチだったけど裾上げしたらシングルになっちゃったみたいなパターンはありますが、A.P.C.のジーンズは最初からシングルステッチです。たぶんこれでいいのだと思います。A.P.C.ジーンズのスマートな雰囲気はチェーンステッチを必要としないというか、野暮ったさはいらないのかなといった感じ。ちなみに今回はまだ裾上げしてません。裾上げするかどうかも決めてないので履きながら考えていこうと思います。
まとめ
履いたときのきつさに多少の不安はありますが、履き方はA.P.C.推奨のとおりリジッドのままある程度の期間履き込むつもり。いまのぼくにこいつを履いていく根性があるのかという疑念も抱きつつスタートです。
みなさま、よいお年を。